SEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2024 深海
セカオワの曲で何が好きなの?と問われると悩む。
初心者におすすめな曲は?と問われても悩む。
でも私は大抵、決まったことを言う。
好きな曲は、マーメイドラプソディーとDropout、炎の戦士、それからタイムマシン。
でも、本当は全部好き。
だって、それぞれ1曲に込められた想いがあって、ドラマがあって、やっとの思いで生み出された楽曲たちだから。それでも好きな曲をと問われたら、私はそう答える。
Fukaseくんが綴る言葉とNakajinが綴る言葉と、Saoriちゃんが綴る言葉は全然違うし、同じ言葉なのに違って聴こえることもある。
そんな素敵なバンドのファンで良かったと心の底から思います
2024年3月16日(土)宮城・セキスイハイムスーパーアリーナからはじまったアリーナツアー。宮城、新潟、静岡、広島、福井、北海道、東京、福岡、埼玉、長野、大阪、兵庫、大阪、徳島、神奈川と全国15会場33公演というアリーナツアー。
ラストスパートのかかった神奈川・Kアリーナ横浜での公演初日に足を運びました。
Fukaseくんの調子が良くなかったこともあり、この公演走り切ることができるのか、一ファンとして少し心配な気持ちもあったなかでの公演でした。
ツアータイトルは「深海」ということで、おそらくセットリストには海にまつわる楽曲は組み込むだろう、1曲目はマーメイドラプソディーだと予想して会場入りし開演を待ちました。
会場に足を踏み入れると、やっぱりいつものライブの匂い。全部が新品のような匂いで、できたばかりの会場だということを再認識。今回はスターライトリングを購入せず、TheColorとTheDinnerの時のものを持参。座席は2LEVELの車椅子席、ド正面のステージセットを目の前にして、どきどき、わくわくしました。
18時過ぎ、開演時間を少し過ぎたころ、会場の照明が静かに落とされて観客の声が会場いっぱいに響き渡った瞬間、バックバンドの演奏が鳴り響き、聞き慣れた水音が。
1曲目は予想していた通り”マーメイドラプソディー”
嬉しくて、カメラを構えるのを忘れるほどに聴き入った。
──「自由」は「孤独」と半分ずつ 彼に会えない自由な世界へ 引きはがされるように硝子の外へ
後奏の水音の一音が鳴った後、会場は拍手に包まれて、静寂が訪れた。
そこに流れてきたのは、Nakajinが鳴らす繊細なギターの音、そう2曲目は”DeathDisco”
間奏でのバックバンドのサックスの音色が重低音として響き、会場のボルテージは最高潮まで駆け上がっていくことを感じた。
3曲目は、分かりやすい鐘の音に近いイントロ”スノーマジックファンタジー”
最後の音が消え入ると同時に4曲目、鉄琴の音が特徴的な”眠り姫”
一応恋愛ソングらしいですけど。
ここで、NakajinのMCが入り、いつもの「こんばんはー!SEKAI NO OWARIでーす!深海へようこそ!!!」というご挨拶とともに会場が明るく照らされる。
隣でソワソワと喋りたそうにしているFukaseくんを横目に、Nakajinはとにかく喋る、喋りまくる。個人的には大好きなので、楽しく聴いてましたが。
MCを挟んだ5曲目は、会場のボルテージを最高潮へと持っていく”FightMusic”
初心者は聴いておくべき1曲だと、思ってたり...
6曲目には、平昌オリパラの時にNHKで応援ソングになった”サザンカ”
──誰よりも転んで 誰よりも泣いて 誰よりも君は立ち上がってきた 僕は知ってるよ 誰よりも君が一番輝いてる瞬間を
この歌詞に、何度救われただろうか。会場で、自分が救われた瞬間を思い出しながら聴いていたら、どんどん目の前が遠い夜景のようになっていた。
7曲目には、ニューアルバムNautilusに収録されている”深海魚”
──白く輝く波 追いかける群れ 泡沫の強者の喧騒 煌めくシリウス 見上げる者 息をひそめ沈んでいく者
ここのテンポがすごく好きだけど、歌詞のところどころに出てくる「るるりらりら」が実は好きだったりする。
8曲目は、ヴァイオリンのイントロが特徴的で、いつか弾けるようになりたい楽曲”HeyHo”
動物殺処分ゼロプロジェクトから生まれたこの楽曲もまた、想いの綴られた楽曲のひとつ。
──例えば君がテレビから流れてくる悲しいニュースを見ても 心が動かなくても それは普通なことなんだと思う 誰かを助けることは義務じゃないと僕は思うんだ 笑顔を見れる権利なんだ 自分のためなんだ 君が誰かに手を差し伸べる時はイマじゃないかもしれない いつかその時がくるまでそれでいい
9曲目は、一時流行語にもなった”DragonNight”
最後のサビでFukaseくんからの「歌えんだろ?」という煽りに、全力で応えるファン。歌いきると「できんじゃん」とファンの心を完全に鷲掴んだ。ライブの醍醐味を味わった感じ。最後は「Heyって言え!!」と観客全員で叫んで終わった。
ここでSaoriちゃんのMCが入る。
ここ1年、Fukaseくんの調子が精神的にも、肉体的にも、調子が悪かったこと。そんな中で歌詞を書いて欲しいと、期待と希望の意味を込めて頼んだこと。出来るか分からないけどやってみると挑戦したFukaseくんのこと。そんな中、やっとの思いでライブをやっていたこと。聞けば聞くほどに、辛い時期を過ごしてきたんだなと感じた。
そんな時に綴られた楽曲、10曲目は”タイムマシン”
──僕は自分が一番好きだった 他の誰より 君に会うまでは 自分より大切な君を失い 僕の世界から一番が無くなった
SaoriちゃんのMCを通して聴いたタイムマシンは、心なしかFukaseくんの声が震えていたような気がして、気が付いたら涙が顔の輪郭を伝ってこぼれていった。
そんな気持ちで、最後の一音を聴いて余韻に浸っていたら、11曲目はまさかの楽曲”Love the warz”
ちょっと、ちょっと!!どうして!今の感動はどこへ!?と謎のテンションで、処刑されました笑
12曲目は、Nakajin作詞作曲の”Goodbey”
イントロから、Nakajinの規則正しい性格を感じる楽曲で、綴られた歌詞の言葉の端々にもNakajinを感じる。
──ラプラスの悪魔から見たら 限りなく無に近いミクロ
──君もいつか僕を忘れてしまうだろう すべてを奪ってく時は無情だね
──三百年前の彼の旋律は今も生き続け 彼を永遠にした 絶海の孤島で途方に暮れたような 僕の行く先を照らした
どうしてもNakajinの頭脳明晰を感じてしまうのが、Nakajin作詞作曲の楽曲だと思う。
13曲目は、赤い光の演出と重低音が特徴の”MonsoonNight”
TheDinnerではシャンデリアが激しく揺れていたけれど、今回はFukaseくんがLoveさんのDJセットの上に上って激しく歌っておりました。
演奏が終わると、きっとFukaseくんのMCだったんだろうけれどアクシデントが。
「いや~ちょっと待ってね。なんか...血が。」とFukaseくんが呟く。どうやらステージセットのどこかに左手をぶつけて、流血したよう。ステージ裏へと消えていき、代わりにDJLOVEがMCを務める。
いつもの通り、彼らしいMCで。100kg台から90kg台へと減量に成功したらしいけれど、Saoriちゃんからは「ダイエットを舐めてるよね」とNakajinからは「彼はね、アピールがすごいんですよ。褒めて欲しいんでしょうね」と批判の嵐。
今日はまだスムージーしか飲んでないんだよな~とこれ見よがしに大き目の独り言を放つそう。LOVEさん的には、今まで言う機会がなかったから言いたいとのこと笑
そんなMCの終わりに、静かに戻ってきたFukaseくんをよそに14曲目の”RPG”を始めた。
15曲目は、私の大好きな楽曲でauのCMで起用された”Dropout”
──These four walls Feel so small I’m the king of nothing at all Silent screams,nights I dream Something more is waiting for me
──I came from Drouout Boulevard Through my darkest days Bet on myself and best the odds
──So far away Look around at where we are
<和訳>
──四方を壁に囲まれて 息苦しい 僕は何者でもない 声にならない叫び、夜には夢をみる 大きな世界が僕も待ってくれてる
──I came from Drouout Boulevard あの暗闇をぬけてきた 自分を信じて
──ずいぶん遠くから ついに辿りついたこの場所を見渡して
歌詞の一つひとつ、言葉の端々に込められた想いを噛みしめれば分かるこの楽曲の奥深さ。Fukaseくんの10代の頃の覚悟、どん底と感じた人生から抜け出す覚悟を感じるこの曲。
1回目の間奏でFukaseくんが「跳べ!」と叫び、2回目の間奏で「跳べ!高く!」と叫んだとき、その覚悟の核を垣間見たような気さえした。
後奏はアレンジを加え、16曲目の楽曲のイントロへと繋いだ”スターゲイザー”
直訳すると、星を見上げる人。光の演出が美しく、光を見上げ手を伸ばす私たちがスターゲイザーなのだと私は思う。
この曲を終えて、FukaseくんのMCが入る。
「先ほどはね、お騒がせしました」とご挨拶があり「俺を無視してPRGにつなぎやがって!」とLOVEさんに悪態をついた。「見えないんだよ!」と言い訳をしていたが、メンバー3人に「いないまま始めるのはもっとダメでしょ!」と総ツッコミ。
空を舞った星の話もしていたけれど、小さな銀の星は1公演に6枚だけだとか。
そんなMCから、17曲目の”最高到達点”
明るい前向きな楽曲も、Fukaseくんの良さを感じられる楽曲。これも好きな1曲。
これが最後の曲です!と言い流れた18曲目のイントロは、子ども達が大好きな楽曲でもある”Habit”
「歌え」と言われ
──大人の俺が言っちゃいけない事言っちゃうけど説教するってぶっちゃけ快楽 酒の肴にすりゃもう傑作でもって君も進むキカッケになりゃ
「あとちょっと」と言われ
──そりゃそれでWin-Winじゃん?こりゅあこれで残念じゃん そもそもそれって君次第だし その後なんか俺興味ないわけ
応えたファンはケラケラと笑われた。
そんなちょっぴり過激な歌詞もあるけれど、これもSEKAI NO OWARIです。
ここまで終えると、ファンの大合唱タイム。
──Welcome to the “STARLIGHT PARADE” 星が降る眠れない夜に もう一度連れて行ってあの世界へ
ライブに行く度に歌う恒例行事。これ、考え出したの誰なんでしょう?良いな~といつも思う。何度繰り返したか記憶にはないけれど、バックバンドの演奏から入りアンコール1曲目は”スターライトパレード”
Nakajinの「アンコールありがとーう!」から始まったみんなでのMC。
ツアーグッズの白Tシャツをみんなでそれぞれ染めた話をしていて、Fukaseくんは応援隊長こと、Saoriちゃんの息子くんに染めてもらったとか。Nakajinは性格でてるな~横シマのヨコジンで、実は縦バージョンもあるとか。
アンコール2曲目は"インスタントラジオ”
最後は定番曲で締めるなんて、やっぱり良いなと思った。
SEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2024 深海
神奈川・Kアリーナ横浜 セットリスト
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